千葉より修理依頼を頂き、本日洗いをしました。依頼主の実家が近隣の方で隣町より箪笥を預かってきました。当時としては最高級の総桐箪笥で見事なものです。しかし一度洗濯がしてあります仕事を見ると携わって欲しくない人の仕事です。各所の修理の仕方が適当で、どう使用もありません。この方は今は引退していますが安くやってくれるため家具店が持込、法外な値段を依頼者に申し付け洗濯箪笥の価値を下げた原因でもあります。当店へは良心的な家具店様ばかりの持込みで今は少なくは成って来ましたが依頼があります。話は外れましたが再度、最高の箪笥へ蘇らせるためには大変な修理技術が必要となりますが依頼主の笑顔のため頑張ります。
四国丸亀市より修理依頼の黒檀タンスの飾り面の塗膜が取り切れました。ニスの塗膜除去の匂いが頭から剥がれません。体中が匂っている感じです。
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桐たんすの表面には塗装に使う砥の粉が目に入っている為、洗い落とします。カンナがけのためです。
総桐仕様の場合、洗剤で洗うと新桐のように綺麗になります。薬剤を使う所もありますが、当店は体に優しい仕上げを心がけています。
本体上部の内部洗いです。二度目の洗濯ですが、先回は洗わず切れないカンナで、めくり取りです。
洗い終えた箪笥本体を天日に干し、かび臭さを取り日光消毒です。
先回修理したままの状態です。汚い所、割れの埋め木修理らしき後のカンナがけ、この状態で依頼主に渡すわけです。考えられません。今はいろんな手段で業者は探せます。良心的な店が一番です。
昔の箪笥は良い金物が付いています。私は再度使う事を依頼主に勧めています。金額アップの交換は絶対にしません。ただし終戦前後仕様の金物については話をし交換を進めています。磨いた金物は塗装し蘇ります。