職人による確実丁寧な桐たんすの修理・リメイク
創業123年 1,200本以上のタンスの修理実績
ご依頼を受ける箪笥はお婆様の箪笥とか母親の箪笥など想い出、思い入れがあるものばかりで依頼主様と交わしたあたたかい話なども書いています。箪笥の修理にて依頼主様とつながりが出来大変にうれしく思っています。
私 杉山康弘は昭和30年5月18日に生まれ4年間の家具店での修行後、26歳で家業に入り親父の下で桐タンス修理をはじめ関東より60本、東海より1.000本、北陸より20本、関西より80本、中国、四国,九州より60本の依頼を受け各地のタンスの良し悪しを見極め良い技は取り入れ修理しています。
私の良いところは人柄だと思います。それと、私の喜びは修理後のお客様の「ほっこりとした笑顔」を見るこ とです。 女優の檀ふみ様も私のブログを見てこの人だと感じたそうです。 誠意をもって仕事をしますので是非お問い合わせください。
10万円~必要以上の桐タンスの修理で高額なご負担を頂く事がないように心がけています。
日本の風土に合う桐たんす 今また注目される健康的な桐たんす
桐タンスは、高温多湿な日本風土から生まれた家具で、昔は桐たんすばかりでした。時代と共に、デザイン・低価格による洋家具に押され気味でしたが、『環境問題』『健康問題』が重要視され、捨てる家具「ゴミ」より受け継がれる家具「財産」へと意識改革されているお客様が増えていると思います。なぜならリフォーム可能で、美しさ永久的である事と最近の婚礼家具の簡素化で「量」より「質」へと変化し、確かな『逸品』として御注文を頂いております。また、桐たんすのイメージも昔からの形だけを想像するだけでなく自分の個性を生かしたデザイン・機能を生かした物を作ったら如何でしょうか?
お客様のご希望・デザインを商品化する事に杉山はご協力させて頂きます。ご相談ください。
桐たんすの製造工程
1. 原木を産地より購入し製材し雨に最低1年はうたせる。
2. 箪笥の型に応じて長さ・幅・厚さを決め木取りをする。
3. 何枚もの桐板をはぎ合せ各部分の板を作る。
4. 胴・棚・底・天井板の各部分を組み立てる。
5. 完了後に引出・盆・扉を作り仕込み後、白木地の完成。
6. カルカヤで柾目をたて、との粉とヤシャ液で色を付けます
7. 色付けした箪笥をローで磨き金具を取り付け完成です。
桐たんすの特徴
● 耐火性に優れていて、火災の時、水をかければ表面だけが焼け衣服は助かります。
● 桐は昔から湿度の高い日本で、優れた良材として、箪笥・箱などに使われてきました。
● 耐湿性・通気性に富み、内部を一定の乾燥状態に保ちます。
● デザイン・寸法・金物はご希望に応じます。
● 虫がつかず、軽く狂いが少なくて木目が優雅で美しい。
● 洗濯再生により、新品同様に変わり、美しさ永久的です。
桐箪笥修理の仕事過程をスライド写真で紹介と桐たんす修理の参考価格です。
ご依頼桐たんすの参考修理価格を表示してみました。〔価格は依頼たんすの状態により変わります。〕
開き桐箪笥の削り直し修理紹介
この箪笥は長野県よりお持ちいただいた桐箪笥です。引出底板の割れ、本体裏板の割れ、本体角のネズミ齧りなど修理箇所か多かったですが全て修理して砥粉ヤシャ仕上げをしました。修理内容は上記のスライド写真でご覧ください。修理代金は130.000円となりました。
三方桐箪笥の修理で削り直し修理です
この箪笥は愛知県稲沢市より修理依頼を頂いた本三方桐箪笥です。お預かり訪問時は押入れの中に何年も眠っていた様で真っ黒で埃まみれでした。修理方法は本体胴縁、棚板を鉋がけし新しい桐を貼り引出は柾板が厚く鉋がけして木地を出し砥の粉ヤシャ仕上げをしました。
箪笥の修理代金は130,000円となりました。
前桐箪笥の修理、再生、リメイク
この前桐箪笥修理は本体胴縁、棚板に新しく作った桐柾板を貼り唐紙は桐戸板に作り替える修理をしました。裏板は薄くガムテープが貼りつけてあり桐板交換が必要となりました。金物はご依頼主の希望で交換させて頂きました。修理価格は通常より高くなり195,000円となりました。
箪笥の表面、内部にカビが生えた桐箪笥修理
この箪笥は富山県の実家に置いてあった箪笥がカビが生えていて奇麗にして使いたい為、当店に送られて来て現在住んでいらっしゃる千葉市へ修理して当店で梱包しクロネコ家財(各送料はご依頼主負担)でお送りしました。修理代金は145.000円となりました。
私の好きな「映える」桐箪笥修理 砥粉仕上げに映える飾り金物
この箪笥は岐阜市より修理依頼の桐箪笥です。表面は黒くなり金物は外れていて似通った金物を探し取り付けました。修理としては本体胴縁、棚板に鉋をかけ新しい桐を貼る修理と引出は板厚が薄いため新しい桐柾板を貼りました。仕上げは砥の粉ヤシャ仕上げとなります。
修理代金は160.000円となりました。
杉山箪笥店での桐箪笥修理例を紹介します。価格についてはお問い合わせください。
パターンの違う箪笥を表示しましたが、まだいろいろな箪笥があると思います。遠慮なくお問い合わせください。
全国より修理依頼された都道府県は現在40件です。 お問い合わせ県4件 残すは秋田県、和歌山県だけです。
鹿児島、愛媛、香川、徳島、岡山、兵庫、大阪、京都、奈良、滋賀、福井、石川、富山、三重、岐阜、愛知、静岡、新潟、長野、山梨、東京、埼玉、神奈川、栃木、茨城、千葉、宮城、北海道、大分県、島根県、山口県、鳥取県、福島県、群馬県、山形県、岩手県、広島県、福岡県、長崎県、青森県、更なる都道府県の方、箪笥修理ご依頼お待ちしております。
桐タンスの「桐」に関する豆知識(鳳凰の住む木)
桐はゴマノハマグサ科の落葉高木で「木に同じ」と書いて木にあらず、草なのです。幹は高さ10~1
5m.になり太い物では直径3m.にもなります。木の生長は極めて早く女子の誕生の時に植えると嫁入りの時に箪笥が作れるといわれています。原産は中国大陸あるいは朝鮮といわれています。古来から中国では桐は鳳凰の住む木として尊ばれてきました。日本でもこの伝承から、菊花とならんで桐も皇室の紋章として用いられるようになり、また、吉祥を表す表現として、絵画の彫刻の中にも鳳凰に桐が配されるものがしばしば登場します。家紋として、また、お目出度い印として描かれる桐は私たち日本人の暮らしに根ざした結びつきの深い木であるといえるでしょう。